2024年 6月
誕生石 特徴・石言葉  短編小説
06/01 Sat
サファイア
 特徴サファイア=青い宝石というイメージがありますが、コランダム(綱玉)という鉱物のうち、赤いものを「ルビー」と呼び、それ以外のものを「サファイア」と呼びます。したがって、青意外にも、無色、紫、黄緑、黄色、ピンク等、様々なカラーのサファイアが存在します。
もっとも、一般的には「サファイア」は青色のものを意味し、他の色は「イエロー・サファイア」や「ピンク・サファイア」というように、色を頭につけて呼ぶことが多いです。
鉱物的にはルビーもサファイアも同じ石で、クロム・鉄・チタン等の不純物の混ざり具合によって、発色が変わります。ピンクとオレンジの中間色のような「パパラチア・サファイア」と呼ばれるものは特に貴重で、幻の宝石といわれています。
産地は、ミャンマー、タイ、インド、オーストラリア、スリランカ、カンボジア、アメリカ、タンザニア、中国、ナイジェリア等です。ルビーと同じく、硬い石としても有名です。
石言葉慈愛・誠実・徳望
「サファイア」の効果自身が秘めている勇気を呼び起こしてくれると共に、他人との調和を促してくれる誕生石といわれています。
また、友人や恋人との絆を深め、愛情を育むことを促しながら、知性や冷静な判断をする力を与えてくれます。
 彼女は誕生石のサファイアを見つめていた。その青い石は、彼女の父親が亡くなる前に贈ってくれたものだった。彼女は父親のことを思い出すたびに、その石を握りしめていた。父親は宝石商で、世界中の美しい石を集めていた。彼女は子供の頃、父親の店で色とりどりの石に触れて遊んでいた。その中でも、サファイアは彼女のお気に入りだった。父親は彼女に、サファイアは忠実や誠実を象徴する石だと教えてくれた。彼女はそれを信じて、父親に対しても忠実で誠実であろうと努めていた。
しかし、父親はある日、事故で亡くなってしまった。彼女は悲しみに暮れ、店も閉めてしまった。唯一残ったのは、父親が最後にくれたサファイアだった。彼女はそれを大切にして、身につけていた。しかし、それが原因で、彼女は危険な目に遭うことになった。
ある晩、彼女は帰宅途中に強盗に襲われた。強盗は彼女の首からぶら下がっているサファイアを見て、それを奪おうとした。彼女は必死に抵抗したが、強盗はナイフを持っていて、彼女を切りつけた。彼女は血を流しながら、サファイアを離さなかった。強盗は諦めて逃げていったが、彼女はその場に倒れてしまった。
幸いにも、近くに通りかかった人が彼女を発見して、救急車を呼んでくれた。彼女は病院に運ばれ、一命を取り留めた。しかし、傷跡は消えなかった。彼女の首や胸には深い傷が残り、それを見る度に恐怖や憎しみがこみ上げてきた。彼女はサファイアを恨むようになった。それがなければ、こんなことにならなかったと思った。
そんなある日、彼女は父親の店の整理をしていた。店はずっと閉まったままだったが、彼女は時々行って掃除や片付けをしていた。その日も、店の奥にある倉庫で荷物を整理していると、ひとつの箱が目に留まった。箱の上には「サファイア」と書かれていた。彼女は興味本位で箱を開けてみると、中から何十個ものサファイアが出てきた。それぞれ形や色や大きさが違っていて、光に当てるとキラキラと輝いていた。
彼女は驚いてその箱を持ち上げると、下から手紙が落ちてきた。手紙には父親の字でこう書かれていた。
「娘よ、
もしこの手紙を見つけたら、私はもうこの世にいないのだろう。私はあなたに最後にサファイアを贈ったが、それは私が集めたサファイアの中で一番美しいものだった。私はあなたにそれを身につけてほしかった。なぜなら、あなたは私の中で一番美しいものだからだ。
しかし、サファイアはただ美しいだけではない。サファイアは忠実や誠実を象徴する石だと言ったが、それは本当のことだ。サファイアは持ち主を守る力があると言われている。災難や邪悪から身を守ってくれるというのだ。私はあなたにそれを信じてほしかった。なぜなら、私はあなたを守れなくなるかもしれないからだ。
この箱には、私が集めたサファイアの一部が入っている。これらの石は、あなたが自由に使ってもらって構わない。売ってもいいし、贈ってもいいし、飾ってもいい。ただ、一つだけお願いがある。それは、最後にくれたサファイアだけは、どうか手放さないでほしいということだ。それは私からあなたへの愛の証だからだ。
あなたは私の誇りであり、喜びであり、希望である。どんなことがあっても、あなたを愛してやまない。そして、どんなことがあっても、あなたを信じている。あなたは強くて美しくて賢い女性だ。どうか、自分を大切にしてほしい。そして、幸せになってほしい。
父より」
彼女は手紙を読んで涙が溢れてきた。父親の愛情が伝わってきて、彼女の心に温かさが広がった。彼女は傷跡を見ても、恐怖や憎しみではなく、父親の思い出や教えが浮かんできた。彼女はサファイアを恨むのをやめた。それは父親からの大切な贈り物だったからだ。
彼女はその日から、サファイアを身につけることをやめなかった。そして、父親の店を再開することにした。彼女は父親のように宝石商として働き始めた。彼女は色とりどりの石に触れて遊ぶことを楽しみにした。その中でも、サファイアは彼女のお気に入りだった。
06/02 Sun
アクアマリン
 特徴やさしく淡い水色が特徴的な誕生石。アクアマリンの色は、鉄元素によるもので、見る角度によって無色にも水色にも見えるという二色性があります。
もっとも、ほとんどの原石は緑色に近い水色をしており、より美しい水色にするために熱処理が行われています。
ブラジル、マダガスカル、インド、ロシア、スリランカ、ナイジェリア等で産出され、水色の色が濃いものが良質なアクアマリンとされています。
「アクアマリン」は、ラテン語で「海の水」を意味します。古くから、ローマの船乗りたちは、この石をお守りとして持っていたとされています。
さらに、海の水は生命の根源であることから、「永遠の若さを象徴する石」「子宝に恵まれる石」「縁結びの石」として扱われてきたという歴史もあり、女性にぴったりの誕生石といえます。
石言葉聡明・勇気・知恵・幸福
「アクアマリン」の効果「永遠の若さを象徴する石」「子宝に恵まれる石」「縁結びの石」として扱われてきたという歴史からもわかる通り、永遠の若さをもたらし、幸せな恋愛や結婚に導く効果があるとされています。
また、穏やかの海のように、平和と安定をもたらす石ともいわれています。
 彼女は誕生石のアクアマリンを見つめていた。その淡い青色は、海のように穏やかで美しい。彼女は海が好きだった。海には自由があると思っていた。でも、彼女には自由がなかった。彼女は病気で、もうすぐ死んでしまうと言われていた。だから、彼女は最後の願いを叶えてもらうことにした。海に行きたいと言った。彼女の両親は、彼女を連れて海辺のホテルに泊まった。そこからは、海が見える部屋だった。彼女は窓から海を眺めて、幸せだった。でも、彼女はまだ満足していなかった。彼女は海に入りたかった。海に触れたかった。海に溶け込みたかった。でも、彼女にはその力がなかった。彼女はベッドから動けなかった。そんな彼女に、彼が現れた。彼はホテルの従業員だった。彼は彼女の願いを聞いて、心を動かされた。彼は彼女を抱き上げて、海に連れて行ってくれた。彼は彼女を海に浮かべて、優しく支えてくれた。彼女は海の中で目を開けた。そこには、アクアマリンのような色の世界が広がっていた。彼女は感動した。彼女は笑った。彼女は泣いた。そして、彼女は死んだ。彼は悲しみに暮れた。でも、彼は後悔しなかった。彼は彼女の願いを叶えてあげられたと思った。そして、彼はずっと忘れなかった。彼女の笑顔と、アクアマリンの瞳と。
06/03 Mon
ピンクダイヤモンド
 「ピンクダイヤモンド」の特徴ダイヤモンドのうち、ピンク色のものを「ピンクダイヤモンド」と呼びます。
皆さんご存知の通り、ダイヤモンドは地球上で最も硬い鉱物といわれています。ダイヤモンドの語源である「adamas」というギリシャ語が、「決して屈しない」という意味であることからも、その硬さが大きな特徴であることが伺えます。もっとも、靭性(材料の強さ・割れにくさ)は、水晶と同程度であることに注意が必要です。一定方向に強い力が加わると割れてしまうこともあります。
また、高級ジュエリー等にも使用されるように、非常に高価な宝石であることでも有名です。
ダイヤモンドは、古くから富の象徴として扱われてきましたが、研磨技術が今よりも劣っていた時代には、今程の輝きは放たれませんでした。 17世紀に入り、ブリリアントカット(多くの面がある形)の原型が発明されたことにより、ようやくダイヤモンドが潜在的に持っていた美しい輝きを実現できたといわれています。
ボツワナ、オーストラリア、コンゴ、ロシア、南アフリカ共和国、ガーナ等で産出されます。青やピンク、黄色等、カラーが入ったものも存在します。
ちなみに、低価格で販売されているcz(キュービックジルコニア)は、人工ダイヤモンドであり、天然のダイヤモンドではありません。 もっとも、技術が進歩している現代においては、czであっても天然のダイヤモンドと見分けがつかない程の輝きを放つものもあります。
石言葉純潔・清浄無垢・純愛・永遠の絆
「ピンクダイヤモンド」の効果心正しき人のみに与えられた、永遠の絆を約束する最高の輝き。希望や願いを実現させる作用があります。
結婚指輪等にも頻繁に使用されるように、愛情や絆を深める作用があるとされています。
また、自身の潜在能力や才能を十分に引き出すパワーもあるといわれています。
 彼女は誕生石のピンクダイヤモンドを見つめていた。その石は彼女の母親から受け継いだもので、彼女の誕生日にはいつも指輪にして身につけていた。ピンクダイヤモンドは愛と美の象徴とされており、彼女はその石に自分の幸せを託していた。しかし、今日は違っていた。彼女は指輪を外して、テーブルの上に置いた。彼女は別れを告げるために来たのだ。彼女は彼と一緒になれないと悟っていた。彼は優しくて誠実で、彼女を愛してくれていた。でも、彼女は彼に心を開くことができなかった。彼女は自分の過去を隠していた。彼女はピンクダイヤモンドの秘密を知っていた。その石は母親が殺されたときに手に入れたものだった。母親はピンクダイヤモンドを盗んだ犯人に追われていて、最後の力で彼女に託したのだった。母親は「この石は呪われている」と言って息を引き取った。それ以来、彼女はピンクダイヤモンドを持って逃げ回っていた。誰にも信頼できなかった。愛する人も失っていった。彼女はこの石が自分の運命を決めていると思っていた。だから、彼女は決心した。この石を手放すことで、自分の人生を変えることにした。彼女は指輪をテーブルに残して、彼のもとを去った。彼女は涙も流さなかった。彼女は自由になりたかった。
06/04 Tue
オドントライト
 特徴歯の石といわれるオドントライトは、トルコ・ブルーの骨や獣物の牙の化石です。オドントは、ギリシャ語で「歯」を意味します。主な産地は、フランス、シベリアなどです。
石言葉攻撃と防御
「オドントライト」の効果気持ちを強く前向きにしてくれ、意欲やチャレンジ精神を向上させてくれる効果があるといわれています。また、身体能力を向上させてくれる力もあるので、病弱な人にもおすすめしたい石です。
 彼女はオドントライトのネックレスを首にかけた。6月4日の誕生石だった。彼からのプレゼントだった。彼は動物学者で、南フランスで古代の動物の化石を探していた。彼女は彼の仕事に興味があったが、なかなか会えなかった。彼は忙しくて、メールや電話も滅多にしなかった。彼女は寂しくて、時々彼に不満をぶつけた。彼はいつも謝って、愛していると言ってくれたが、それだけでは心が満たされなかった。

ある日、彼から荷物が届いた。中にはオドントライトのネックレスと手紙が入っていた。手紙にはこう書いてあった。

「お誕生日おめでとう。これはオドントライトという石だ。動物の骨や歯の化石で、トルコ石に似ているんだ。太古の獣のパワーが宿っていると言われている。攻撃と防御のバランスをとってくれる石だよ。君にぴったりだと思ったんだ。君は強くて優しい女性だからね。僕は君を尊敬しているし、愛しているよ。仕事でなかなか会えなくてごめんね。でも、この石を身につけていれば、僕の気持ちが伝わると思うよ。君を見捨てないよ。必ず帰ってくるからね。待っていてくれるかな?」

彼女は手紙を読んで涙がこぼれた。彼の気持ちが分かった気がした。彼は仕事に情熱を持っていて、それが彼の生きがいだったのだ。彼女はそれを理解してあげなければと思った。彼女はオドントライトのネックレスを首にかけた。青色や白色に見える石がきらきらと輝いた。彼女は心が落ち着いた感じがした。月の波動が癒してくれると言われている石だった。彼女は自分自身も見つめ直せる気がした。

「ありがとう。私も愛してるよ。待ってるよ」

彼女はそう言って、メールを送った。
06/05 Wed
アレキサンドライト
 「アレキサンドライト」の特徴1831年ウラル山脈で発見され、ロシア皇帝アレクサンドル2世の名にちなみ命名されました。自然光線下でイチゴの葉の緑色、人工光線下でイチゴの赤色に変化する不思議な宝石。宝石の大きさが大きほど緑は黄色みを増し、赤は茶色に近くなる傾向があります。主な産地は、ブラジル、ロシア、スリランカ。
石言葉愛と性の充実
「アレキサンドライト」の効果勝利をもたらす石として内面を磨いてくれる効果があるといわれています。持つ人の魅力を引き出してくれるので、恋愛にも大きな効果を発揮してくれるでしょう。また、人間関係を良好にする力も期待できるので、この石を持っているだけで恋人との関係が深まっていくのを感じるはずです。今の恋人と結婚を考えている人は、持っておいて損はないと思います。
 彼女は誕生石にこだわっていた。6月生まれの彼女は、アレキサンドライトという石を愛してやまなかった。その石は、光の当たり方によって色が変わる不思議な魅力を持っていた。彼女は、自分もそんな石のように、状況に応じて自分を変えられる人間になりたいと思っていた。

彼女は、アレキサンドライトの指輪を見つけた日を忘れられなかった。それは、彼氏と喧嘩して別れた後のことだった。彼女は、自分の気持ちを理解してくれない彼氏に嫌気がさして、街をぶらぶらと歩いていた。すると、ふと目に入ったのが、小さな宝石店だった。店のショーウィンドウには、様々な色の石が並んでいたが、その中でもひときわ目を引いたのが、アレキサンドライトの指輪だった。彼女は思わず店に入り、その指輪を手に取った。指輪は、光によって青や紫や緑に色を変える美しい石だった。彼女は一目惚れしてしまった。

彼女は、その指輪を買おうとしたが、店員に止められた。「すみません、この指輪は売り物ではありません。これは私の祖母から受け継いだ家宝なんです」と店員は言った。彼女はがっかりしたが、仕方なく指輪を返した。しかし、その指輪が忘れられなくなった。彼女は毎日のようにその店に通い、店員と仲良くなった。店員も彼女の情熱に感動し、やがて彼女に惹かれるようになった。

ある日、店員は彼女に告白した。「私はあなたが好きです。あなたと一緒になりたいです」と。彼女は驚いたが、店員の優しさと真剣さに心を動かされた。「私もあなたが好きです」と彼女は答えた。そして、店員は彼女に指輪を差し出した。「これはあなたへのプレゼントです。私の祖母から受け継いだ家宝ですが、あなたにこそ似合うと思います」と。彼女は感激して指輪を受け取り、その場で店員と抱き合った。

彼女は幸せだった。アレキサンドライトの指輪は、彼女の運命を変えてくれたのだと思った。しかし、その幸せも長くは続かなかった。ある日、彼女は事故に遭ってしまった。車に轢かれて重傷を負い、救急車で運ばれる際に指輪を落としてしまった。指輪は道路に転がり、誰かに拾われてしまった。

彼女は一命を取り留めたが、記憶喪失になってしまった。過去のことは何も覚えていなかった。彼女は病院で目を覚ましたとき、自分の名前も分からなかった。そこに現れたのは、彼氏だった。彼氏は、彼女と別れた後に後悔していた。彼女が事故に遭ったと聞いて、すぐに病院に駆けつけた。彼氏は、彼女に嘘をついた。「私はあなたの恋人です。あなたは私を愛していました」と。彼女はそれを信じた。彼女は、自分が彼氏を愛していると思った。

彼女は退院した後、彼氏と一緒に暮らし始めた。彼氏は、彼女に優しくしたが、それはすべて演技だった。彼氏は、彼女の記憶が戻らないことを利用して、彼女を支配しようとした。彼氏は、彼女に仕事を辞めさせて家に閉じ込めた。彼氏は、彼女に友達と連絡を取らせなかった。彼氏は、彼女に暴力を振るった。

彼女は不幸だった。アレキサンドライトの指輪がなくなってから、彼女の人生は暗くなってしまった。しかし、彼女はそれに気づかなかった。彼女は、自分が幸せだと思い込んでいた。
06/06 Thu
トルマリネイテッド・クォーツ
 特徴透明な水晶の結晶の中に、若々しい稲の苗を思わせる青緑色や、存在感のある黒色のトルマリンの針状結晶が包み込まれています。その織りなす模様は、決して二つと同じものがないという点が魅力的な石です。 主な産地は、ブラジルなど。

石言葉本領発揮、対立したものの結合
「トルマリネイテッド・クォーツ」の効果精神を強力に浄化する力を持つとされ、ネガティブなエネルギーをはねのけて疲れを癒して、心身の回復をサポートしてくれる効果があるといわれています。
持っているだけで自身のエネルギーを強めてくれるので、新しい事業を始める人や、大きな仕事を成功させたい人に人気が高い石でもあります。
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「トルマリネイテッド・クォーツ」という名前は、水晶の中にトルマリンの針が入っていることから来ています。この石は、古くから魔除けや幸運のお守りとして使われてきました。その力は、持ち主の心を浄化し、ポジティブなエネルギーを引き寄せると言われています。

彼女は、その石をペンダントにしていつも身につけていました。彼女の名前は、美咲といいました。美咲は、小さな出版社で編集者として働いていました。彼女の夢は、自分で本を書くことでした。しかし、なかなか時間もなく、アイデアも浮かばず、挫折感に苛まれていました。

ある日、美咲は、新人作家の原稿を読んでいると、その中にトルマリネイテッド・クォーツの話が出てきました。その作家は、その石を見たことがないと書いていましたが、その描写は美咲のペンダントとそっくりでした。美咲は、偶然だと思いながらも、興味を持ちました。

その作家の名前は、悠介といいました。悠介は、美咲と同じくらいの年齢で、まだ無名の作家でした。彼の原稿は、ファンタジーと現実が入り混じった不思議な世界観で、美咲はすぐに引き込まれました。

美咲は、悠介に連絡を取り、面会を申し込みました。悠介は快く承諾し、美咲は彼の自宅に向かいました。彼の自宅は、古びたアパートの一室でした。部屋に入ると、本や紙が散乱しており、執筆に没頭している様子が伝わってきました。

「こんにちは。美咲さんですよね?」悠介は笑顔で迎えてくれました。彼は、原稿に出てきたイメージ通りの青年でした。長い黒髪に切れ長の目が印象的でした。「どうぞ、おかまりください」

「ありがとうございます。悠介さんの原稿を読んで感動しました。特にトルマリネイテッド・クォーツの話が気になりました」美咲はペンダントを見せながら言いました。

「ああ、それですか。実は私もこの石が好きなんですよ」悠介は机の上から小さな箱を取り出しました。「これを見てください」

箱を開けると、中にはトルマリネイテッド・クォーツの指輪が入っていました。それは美咲のペンダントと同じように水晶の中にトルマリンの針が入っており、光に当たると虹色に輝いていました。

「これは……」美咲は驚きました。「どこで手に入れたんですか?」

「これは……」悠介は少し顔を赤らめました。「実はあなたに渡すつもりで買ったんです」

「えっ?」美咲は信じられないように言いました。「私に?どうして?」

「私はあなたのことが好きなんです。初めてあなたの顔を見たときから」悠介は真剣な表情で言いました。「あなたのペンダントを見たとき、運命を感じました。私たちは同じ石に惹かれているんです。それは何かのサインだと思いませんか?」

美咲は、悠介の言葉に心が揺れました。彼は、彼女が夢見ていた作家でした。彼の作品には、彼女の感じたことや思ったことが綴られていました。彼は、彼女に理解してくれる人でした。彼は、彼女に愛を告げてくれた人でした。

「私も……」美咲は言おうとしましたが、そのとき、突然部屋が揺れ始めました。「地震!?」

「早く逃げましょう!」悠介は美咲の手を取り、外に飛び出しました。しかし、外に出ると、そこは悠介の原稿に出てきた世界だったのです。

空には巨大な竜が飛んでおり、地面には火の玉が落ちてきていました。人々は悲鳴を上げて逃げ惑っていました。美咲は恐怖に震えました。

「これは……どういうことなんですか?」美咲は悠介に尋ねました。

「私もわかりません。これは私の書いた世界です。でも、なぜ現実になったんでしょう?」悠介も困惑していました。

「もしかして……トルマリネイテッド・クォーツのせいですか?」美咲は思いつきました。「この石は、持ち主の心を浄化し、ポジティブなエネルギーを引き寄せると言われていますよね。でも、逆にネガティブなエネルギーを引き寄せることもあるのではないでしょうか?」

「ネガティブなエネルギー……」悠介は考え込みました。「確かに私は、この世界を書くとき、自分の不満や不安や怒りを吐き出していました。それがこの石に反応して、現実になったのかもしれません」

「では、どうすれば元に戻せますか?」美咲は焦りました。

「元に戻す方法は……」悠介は言いかけましたが、そのとき、竜の一匹が二人に向かって飛んできました。「危ない!」

悠介は美咲を抱きしめて身を守ろうとしましたが、間に合わず、竜の爪に引っ掻かれてしまいました。「ああっ!」悠介は血を流しながら倒れました。

「悠介!」美咲は泣き叫びました。「大丈夫ですか?」

「美咲……ごめんなさい……」悠介は苦しそうに言いました。「私のせいでこんなことになって……」

「違います!私も責任があります!」美咲は必死に言いました。「私もこの石を持っていたからです!私もあなたの気持ちに応えられなかったからです!」

「そんなことないよ……」
06/07 Fri
ピンクパール
 特徴パール(真珠)は、貝の体内に入った異物が吐き出されること無く貝の内部に残留し、貝が分泌した真珠層によって作られるものです。
形は丸いものや楕円のもの、いびつな形をしているもの等、様々なものがあります。また、サイズも小粒のものから大粒のものまであり、その価値にも幅があります。
また、カラーも純粋な白の他、黄色っぽいものや、黒いものが存在します。ピンクがかったカラーのものが「ピンクパール」と呼ばれます。
現在では、貝の内部に核となるものを人工的に入れ込んで、それを成長させるという方法によって、養殖のパールが産出されています。
特に女性の象徴として愛されてきたものであることから、現在でも女性のアクセサリーの素材として人気が高いです。天然物の他、樹脂で作られたパールもあります。
日本、中国、ミャンマー、オーストラリア、インドネシア、タヒチ等で産出されます。カラーは、白の他、黄味掛かったものや、ピンク、褐色、黒等があります。
石言葉長寿、健康、富
「ピンクパール」の効果自分の中にある潜在的な魅力やエネルギーを引き出してくれます。特に、女性に関して言えば、女性的な魅力を引き出してるとされています。
また、芸術的な才能を開花させてくれるともいわれています。
 彼女は誕生石のピンクパールを手に持っていた。それは彼からの贈り物だった。彼は彼女の誕生日に、海辺の小さな宝石店で見つけたと言ってくれた。ピンクパールは愛と美しさの象徴だと言われている。彼女はその言葉を信じて、そのパールを大切にしていた。

しかし、ある日、彼女は彼が浮気していることを知ってしまった。彼は別の女性と海辺のホテルに泊まっていたのだ。彼女は悲しみと怒りに震えながら、そのホテルに向かった。彼女は彼とその女性を見つけて、激しく罵った。そして、彼女は首から外したピンクパールのネックレスを彼に投げつけた。

「こんなもの、要らないわ!あなたの嘘に染まったパールなんて!」

彼女はそう叫んで、ホテルを飛び出した。彼は呆然として、床に散らばったパールを拾い上げようとした。しかし、その時、彼は驚くべきことに気づいた。パールの色が変わっていたのだ。ピンク色だったパールが、真っ黒になっていたのだ。
06/08 Sat
ペクトライト
 特徴ペクトライトは、別名「ラリマー」とも呼ばれます。ラリマーは、ドミニカで産出する青色のペクトライトの現地での呼び名になります。
1976年に、ノーマン・ライリングが発見し、自分の娘の名前の「Larisa」とスペイン語で蒼い海を意味する「Mar」を組み合わせて名付けたものといわれています。
カリブ海を連想させる美しい青色は、銅の混入によるものです。主な産地は、ドミニカです。
石言葉平和と愛
「ペクトライト(ラリマー)」の効果愛の感情をはぐくみ、自分も他人も広く受け入れられるようになる力があるので、友人や恋人などの人間関係を豊かで深いものに育てる効果が期待できます。
また、創造性やインスピレーションを高める作用もあるので、芸術やクリエイティブな仕事に携わっている人におすすめの石です。ラリマーを眉間や頭部にかざすと、良いアイディアがどんどん生まれる等、効果を高めることができるといわれています。
 ペクトライトは、青い海のような色をした鉱物で、ラリマーという名前でも知られています。この石は、ドミニカ共和国でしか産出されない希少なもので、癒しや平和をもたらすと言われています。

私は、この石を見つけたとき、その美しさに惹かれました。私は、この石を使って何か作りたいと思いました。そこで、私はペクトライトをテーマに短編小説を書くことにしました。以下がその作品です。

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海の色

私は海が好きだった。海の色が好きだった。青くて透き通っていて、時には白い波が立っている。海は私に自由を感じさせてくれた。私はよく海辺に行って、波の音を聞いたり、砂浜に座って海を眺めたりした。

ある日、私は海辺で一つの石を拾った。それは小さくて丸くて、手のひらにすっぽり収まる大きさだった。その石は海の色をしていた。青くて白くて、光に当たるとキラキラと輝いていた。私はその石が気に入って、ポケットに入れて持ち帰った。

その日から、私はその石を大切にした。私はその石を机の上に置いて、勉強したり読書したりするときに見たり触ったりした。その石は私に安らぎを与えてくれた。私はその石が海から来たものだと思っていた。

しかし、ある日、私はその石の正体を知った。それはペクトライトという鉱物だということだった。ペクトライトはドミニカ共和国でしか産出されない希少なもので、ラリマーという名前でも呼ばれるということだった。

私は驚いた。私が拾った石は海から来たものではなかったのだ。それならば、どうして海辺にあったのだろうか?どうして海の色をしているのだろうか?私は不思議に思った。

私はインターネットでペクトライトについて調べた。すると、ペクトライトは火山活動によって形成される鉱物であり、火山岩が川や海に流されることで自然に削られて小さくなることがあるということが分かった。

つまり、私が拾った石は火山岩から生まれて川や海を渡ってきたものだったのだ。それならば納得がいった。火山岩から生まれて海の色になった石。それは不思議な魅力を持っていると思った。

私はその石をますます大切にした。私はその石を首飾りにして身に着けるようになった。その石は私の宝物だった。

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以上が私が書いた小説です。ペクトライト(ラリマー)をテーマにした作品ですが、どうでしょうか?気に入ってもらえましたか?
06/09 Sun
バロック・パール
 特徴パール(真珠)は、貝の体内に入った異物が吐き出されること無く貝の内部に残留し、貝が分泌した真珠層によって作られるものです。
形は丸いものや楕円のもの、いびつな形をしているもの等、様々なものがあります。また、サイズも小粒のものから大粒のものまであり、その価値にも幅があります。
「バロック」とは、ポルトガル語で「形が不定形であること」を意味します。つまり、「バロックパール」とは、形がいびつな真珠の総称です。
真珠は、貝の内部に核となるものを人工的に入れ込んで、それを成長させるという方法によって、養殖のパールが産出されています。
特に女性の象徴として愛されてきたものであることから、現在でも女性のアクセサリーの素材として人気が高いです。天然物の他、樹脂で作られたパールもあります。
日本、中国、ミャンマー、オーストラリア、インドネシア、タヒチ等で産出されます。カラーは、白の他、黄味掛かったものや、ピンク、褐色、黒等があります。
石言葉長寿、健康、富
「バロック・パール」の効果自分の中にある潜在的な魅力やエネルギーを引き出してくれます。特に、女性について言えば、女性的な魅力を引き出してるとされています。
また、芸術的な才能を開花させてくれるともいわれています。
 彼女は誕生石のバロック・パールを愛していた。その不規則な形と光沢は、彼女の個性と美しさを象徴していた。彼女は自分の誕生日に、彼からプレゼントされたバロック・パールのネックレスを身に着けて、レストランに向かった。彼は彼女の首元に輝く真珠に目を奪われて、笑顔で「君は本当に素敵だ」と言った。彼女は幸せに満ちて、彼の手を握り返した。

しかし、その夜は思いがけない展開になった。レストランで待っていたのは、彼の妻だった。彼女は驚愕と怒りに震えながら、彼と妻の言い争いを聞いた。彼は妻に離婚を切り出し、彼女と一緒になりたいと言った。妻は激しく拒否し、彼女に罵声を浴びせた。そして、彼女のネックレスを掴んで引きちぎった。バロック・パールが床に散らばった。彼女は泣きながら逃げ出した。

彼女は自分の部屋に戻って、ベッドに倒れ込んだ。バロック・パールの破片がまだ手に残っていた。彼女はそれを見つめて、自分の運命を呪った。彼女は誕生石のバロック・パールを愛していたが、それは彼女に幸せをもたらさなかった。それどころか、彼女の人生を狂わせた。彼女はバロック・パールの破片を床に投げ捨てて、眠りに落ちた。
06/10 Mon
☆
 特徴クリスタル(水晶、クリスタルクォーツ)は、パワーストーンの代表格ともいえる石です。世界中の至る所で採掘されるため、古くから世界各地で神聖な石として扱われてきました。
和名が付けられていることからも分かる通り、古くから日本でも馴染みのある石でした。様々な装飾品やビーズ等に加工され、身につけられることも多かった石の一つといえます。
語源は、「透き通る氷」という意味の、「クリスタロス」であるといわれています。その名の通り、見た目は透明で、透き通って見えるのが大きな特徴です。
石言葉調和・純粋・完璧・浄化・能力
「クリスタル」の効果精神を安定させ、不安を取り払う効果があると言われています。
また、「調和」という石言葉にもあるように、他のパワーストーンとの調和を図り、その効果を安定化させる働きがあります。
このことから、他のワパーストーンと組み合わせてアクセサリー等が作成されることも多い石です。
 彼女は誕生石のクリスタルクォーツを手に持っていた。それは彼女の祖母から受け継いだもので、彼女の誕生日に贈られたものだった。クリスタルクォーツは透明で美しく、光を反射して虹色に輝いていた。彼女はその石に癒しや安らぎを感じていた。彼女は今日、初めて恋人に会うことになっていた。インターネットで知り合って、メールや電話でやりとりしていたが、顔を見たことはなかった。彼女はドキドキしながら、待ち合わせ場所に向かった。彼女はクリスタルクォーツを握りしめて、自分に勇気を与えた。彼はどんな人なのだろうか。彼女は期待と不安で胸がいっぱいだった。
06/11 Tue
アポフィライト
 特徴アポフィライトという名前は、ギリシャ語で「離れる(apa)」という意味の単語と、「葉(phullon)」を意味する単語を組み合わせて名付けられました。
石の表面の輝き方や反射によって、魚の目に見えることから、和名では「魚眼石」と言われています。
鉱物的には、カリウムと水酸基を含んだカルシウムの珪酸塩鉱物です。表面を割ってみると、真珠貝の裏側のような輝きを有していて幻想的なのが特徴的です。
色も多彩で希少価値の高いパステルグリーンや、ピンク、黄色、白色、灰色があり、その中でも華やかな色が人気があります。主な産地は、インド、アメリカ、ミナミアフリカ、ブラジルです。
石言葉感情と精神に落ち着きをもたらす、勇気を与える
「アポフィライト」の効果精神面・肉体面を共に浄化する作用があるので、疲労したときなどは回復面で大きな力を発揮してくれます。また、新たな境地に進む人に勇気を与える力もあるので、当てはまる人は持っておくと良いでしょう。
 彼女は誕生石にこだわっていた。毎月、自分の誕生日にちなんだ石を探しに行くのが楽しみだった。彼女は5月生まれで、誕生石はアポフィライトだった。アポフィライトは透明感のある美しい石で、癒しや浄化の力があると言われている。彼女はアポフィライトを見つけるために、あちこちの鉱物店や博物館を巡ったが、なかなか手に入らなかった。ある日、彼女はインターネットでアポフィライトの入ったネックレスを見つけた。値段は高かったが、彼女は迷わず購入した。ネックレスが届くのを待ちわびていた。

やっとのことでネックレスが届いた日、彼女は早速首にかけて鏡を見た。アポフィライトの輝きが彼女の肌に映えて、とても素敵だった。彼女は嬉しくて、そのまま外出した。街中で歩いていると、彼女は不思議な感覚に襲われた。周りの人々の感情や思考が、彼女の心に流れ込んでくるような気がした。喜びや悲しみ、怒りや恐れ、愛や憎しみ……色々な感情が渦巻いて、彼女は息苦しくなった。彼女はアポフィライトの力が原因だと気づいた。アポフィライトは他者との共感を高める石だったのだ。彼女はネックレスを外そうとしたが、どういうわけか外れなかった。ネックレスが彼女の首に食い込んで、離れようとしなかった。

彼女はパニックに陥って、助けを求めようとしたが、誰も気づいてくれなかった。周りの人々は自分の世界に没頭していて、彼女の存在に無関心だった。彼女は孤独と絶望に苛まれながら、街中をさまよった。やがて夜になり、彼女は公園のベンチに倒れ込んだ。空を見上げると、満月が輝いていた。月光がアポフィライトに反射して、眩しい光を放った。その光が彼女の目に入って、彼女は意識を失った。

彼女が目覚めた時、ネックレスは消えていた。代わりに、彼女の手元には小さなアポフィライトの石があった。それはネックレスの一部だったのだろうか?それとも別のものだったのだろうか?彼女は分からなかった。しかし、彼女はその石を大切に持ち帰った。その石は彼女にとって、生きる希望と勇気の象徴だった。
06/12 Wed
マベ・パール
 「マベ・パール」の特徴マベ・パールは、マベ貝から生まれる真珠のことで、半球形でシャンパンクリームのような美しい虹色の光沢があるのが特徴です。
紫紅色の美しい光沢と輝きを発する分泌液が真珠層を形成し、かなりの大きさのインパクトを与える宝石となります。色は、他にもピンク・ブルー・グリーン・メタリックゴールドなど、艶のあるナチュラルなカラーが豊富です。
主な産地は、日本で奄美大島よりも南の琉球列島、海外ではインドネシア、香港、台湾等です。
石言葉魅力
「マベ・パール」の効果マベ・パールには、強い保護力があり、特に現実を受け入れ強く生きる力を与えてくれます。また、新しい恋を運んできてくれる効果が高いといわれているので、恋人が欲しいと思っている人は身につけておくと良いでしょう。
 誕生石「マベ・パール」をテーマに短編小説を書く

彼女はマベ・パールのネックレスを首にかけた。それは彼からの誕生日プレゼントだった。彼は彼女の誕生石を調べて、一生懸命貯めたお金で買ってくれたのだ。彼女は感動して涙がこぼれた。彼は優しく笑って、彼女の髪を撫でた。

「マベ・パールは真珠の中でも特別なものだよ。一つ一つ形や色が違って、世界にひとつしかないんだ。君もそうだよ。君は僕にとって世界で一番大切な人だよ」

彼女は彼に抱きついて、ありがとうと言った。彼らは幸せそうにキスをした。

その日から、彼女はマベ・パールのネックレスをいつも身に着けていた。それは彼との愛の証だった。しかし、ある日、彼女はそのネックレスを失くしてしまった。どこに置いたか思い出せなかった。彼女は慌てて探したが、見つからなかった。彼女は泣きながら彼に電話した。

「ごめんなさい、ごめんなさい。マベ・パールのネックレスを失くしちゃったの。どこにあるかわからないの」

彼は驚いて、怒っているのかと思った。しかし、彼の声は優しかった。

「大丈夫だよ。ネックレスなんて物だよ。失くしたって仕方ないよ。大事なのは君だよ。君が無事でいてくれればそれでいいよ」

彼女はほっとして、ありがとうと言った。彼はすぐに会いに来てくれた。彼女は彼に抱きついて、ごめんねと言った。彼は優しく笑って、彼女の髪を撫でた。

「マベ・パールは真珠の中でも特別なものだけど、君に比べれば何でもないよ。君は僕にとって世界で一番大切な人だから」

彼女は感動して涙がこぼれた。彼らは幸せそうにキスをした。
06/13 Thu
ウンバライトガーネット
 特徴「ガーネット」とは、似たような構造を持つ14種類の鉱物を総称する、いわば”グループ名”のようなものです。したがって、その成分の比率等によって、様々な色のガーネットが存在します。
一般的には、暗い赤色、褐色や黒色を帯びた赤色、紫色のものが主流です。
ガーネットのうち、タンザニアのウンバ川流域で採取されるものを、「ウンバライトガーネット」といいます。単に「ウンバライト」と呼んだり、「マラヤ」と呼ぶこともあります。
ガーネットは果物の「ざくろ」に似ていることから、日本では「ざくろ石」と呼ばれることもあります。
インド・ブラジル・スリランカ・アフガニスタン・タンザニア・マダガスカル・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ハンガリー・日本等から産出される石です。
ガーネットは、「信頼と愛情の石」とも言われています。古くから、友人や恋人が再会のためのお守りとして、ガーネットをプレゼントしたり交換したりして、大切に持たれていたとされています。
石言葉秘めた情熱、貞操、友情、真実、忠実、勝利、優雅、権力、真実の愛
「ウンバライトガーネット」の効果ネガティブな感情や思考を消滅させ、自信や安心感等、前向きな気持ちを与える効果があるといわれています。古い時代には魔除けのためにも使われました。
また、健康や安全、愛情や忠実性を守り、繋がりを強める効果もあるといわれていることから、旅行や遠距離恋愛のお守りとしてもパワーを発揮します。
 彼女は誕生石にこだわっていた。毎月、自分の誕生日にちなんだ宝石を身につけるのが彼女の習慣だった。1月生まれの彼女は、今月はウンバライトガーネットを選んだ。その石は、光の当たり方によって色が変わる不思議な魅力を持っていた。紫と緑のグラデーションが美しく、彼女はその石を指輪にしてもらった。

彼女はその指輪を大切にしていたが、ある日、それを失くしてしまった。彼女は慌てて探したが、どこにも見つからなかった。彼女は泣きながら家に帰った。彼女の夫は、彼女の様子に気づいて心配した。彼女は夫に事情を話した。夫は、彼女をなだめて、明日一緒に探しに行こうと言った。

翌日、夫婦で彼女が指輪を失くしたと思われる場所を巡ったが、やはり見つからなかった。彼女は落胆したが、夫は諦めなかった。夫は、ウンバライトガーネットの指輪を探す旅に出ると言った。彼女は驚いて反対したが、夫は決心していた。夫は、彼女に笑顔で「君の誕生石を取り戻すまで帰らない」と言って、旅立った。

夫は世界中を旅した。ウンバライトガーネットは珍しい石だったが、それでも見つけることができた。しかし、どれも彼女の指輪と同じものではなかった。夫は納得できずに、さらに探し続けた。やがて、夫はアフリカのタンザニアに辿り着いた。そこで、夫は奇跡的にも彼女の指輪とそっくりなウンバライトガーネットの指輪を見つけた。夫は喜んでそれを買い取り、すぐに帰国した。

夫が帰ってきたとき、彼女は涙を流して抱きついた。夫は彼女に指輪を渡した。彼女はそれを見て驚いた。それはまさに自分の失くした指輪と同じだった。彼女は夫に感謝した。夫は「これで君の誕生石が揃ったね」と言って笑った。彼女も笑ってうなずいた。二人は幸せそうに抱き合った。

そのとき、彼女の指輪から紫と緑の光が溢れ出した。それは二人の愛を象徴するような美しい光だった。
06/14 Fri
ブラジリアナイト
 特徴ブラジリアナイトは、1944年に、ブラジルのミナスジェライス州にあるコンセリエイロ・ペーナによって発見されました。
ブラジリアナイトは、ナトリウムとアルミニウムからなるリン酸塩鉱物の一種で、黄緑色の色彩が美しく、高い透明度を持つことでも知られています。
原石は、結晶の形が短柱状〜長柱状で、伸びる方向に条線がみられることが多く、球状、放射状、繊維状の集合体の形で見つかることもあるようです。主な産地は、ブラジル、アメリカ等。
石言葉爽快・集中力・癒やし
「ブラジリアナイト」の効果滞りがちなリンパの流れをスムーズにして新陳代謝をうながす効果や、老廃物の停滞で起こりがちな頭痛や肩こり、むくみなどを解消する働きがあるとされています。
また、心身の緊張をほぐし、本来の自分が持つ力を発揮するためのサポートが期待できます。そのため、集中力を高めたい方にも人気な石となっています。
 ブラジリアナイトは、20世紀にブラジルで発見された黄色や黄緑色の美しい宝石だ。リフレッシュやインスピレーションをもたらすと言われており、6月14日の誕生日石でもある。そんなブラジリアナイトをテーマにした短編小説を書いてみた。

「ブラジリアナイト」

彼女は、ブラジリアナイトのネックレスを手に取った。店員さんに教えてもらったとおり、透明感があり、光に当たると金色にきらめく。彼女は、この宝石が自分の誕生日石だということを知っていた。6月14日生まれの彼女は、今年で20歳になる。大学に入ってから、自分の夢や目標が見つからず、迷いや不安に悩んでいた。でも、このネックレスを見たとき、何かが変わるような予感がした。

「これ、いくらですか?」

彼女は店員さんに尋ねた。店員さんは笑顔で答えた。

「このネックレスは、特別な価格で3万円です。ブラジリアナイトは、非常に希少な宝石なんですよ。この大きさと品質のものは、なかなか見つからないですから」

彼女は、自分の財布を開いた。学生バイトで貯めたお金が、ちょうど3万円あった。彼女は迷わず決断した。

「じゃあ、これください」

彼女は店員さんにお金を渡し、ネックレスを受け取った。店員さんは、彼女に祝福の言葉をかけた。

「おめでとうございます。このネックレスは、あなたにとって素晴らしいパートナーになるでしょう。ブラジリアナイトは、本来の自分を取り戻し、エネルギーを引き出してくれるパワーストーンなんですよ」

彼女は店員さんに礼を言って店を出た。外は晴れていて、空は青く広がっていた。彼女はネックレスを首にかけてみた。すると、不思議な感覚がした。心が軽くなり、頭がすっきりした。そして、何か新しいことに挑戦したくなった。

「そうだ、小説を書こう」

彼女はふと思った。彼女は小さい頃から本が好きで、物語を作るのが得意だった。でも、大人になるにつれて、そんなことは夢物語だと思うようになっていた。でも今は違った。自分の想像力を信じてみようと思った。

彼女はカフェに入ってパソコンを開いた。そして、ブラジリアナイトのネックレスを見つめながら、物語を書き始めた。
06/15 Sat
オブシディアン
 特徴オブシディアンは火山活動により生成される天然ガラスで、「グラス・ラーバ(Glass lava)」とも呼ばれています。本来ならば地球の内部でゆっくりと冷えていくところを、火山によって噴出して地表で急速に冷却された黒曜石の一種です。
色は黒や褐色で、黒地に灰色や白の混ざったもの、黒地に虹色の遊色効果があるものなどがあります。
オブシディアンは、叩くと貝殻状態に割れる為、古代から「石器」の材料として世界中で利用されてきました。 世界各地でこの石にまつわる様々な伝承が残っているように、人々との関わりが非常に深い石だったといわれています。
主な産地は、メキシコ、アメリカ、日本、アイスランドなどです。
石言葉不思議
「オブシディアン」の効果トラウマを捨てる手伝いをしてくれる石と言われています。過去のトラウマが今現在辛い記憶として残っている方は、持っておくといつの間にか忘れることができるかもしれません。その他にも、心身のバランスを整えて、体内のエネルギーを安定させる効果があるといわれています。
 彼は誕生石のオブシディアンを手に持っていた。黒いガラスのような石は、彼の目に映る光を吸い込んでいるようだった。彼はその石に何か特別な力があると信じていた。彼の祖父が言っていたからだ。オブシディアンは邪悪なものを払い除け、真実を見せてくれると。彼は真実を知りたかった。彼は自分が誰なのか、どこから来たのか、どこへ行くのかを知りたかった。彼は孤独だった。家族も友達も恋人もいなかった。彼は自分にとって大切なものが何なのかわからなかった。だから、彼はオブシディアンにすがった。その石が彼に道を示してくれると信じていた。

ある日、彼は街中で見知らぬ女性に声をかけられた。女性は美しかった。長い黒髪に深い瞳、白い肌に赤い唇。彼は一目で惹かれた。女性は彼に微笑んで言った。「あなたの手に持っている石、私も同じものを持っています」彼は驚いて、女性の手を見た。そこには、まったく同じ形と色のオブシディアンがあった。「これは偶然ではありません。私たちは運命で結ばれているのです」と女性は言った。「私はあなたを探していました。あなたは私の魂の伴侶です」彼は信じられなかった。こんなことが本当に起こるのだろうか。彼は女性の目を見つめた。そこには真実があると感じた。彼は女性に手を差し出した。「私はあなたの名前も知りません」と彼は言った。「私の名前はオブシディアです」と女性は言った。「あなたの名前は?」
06/16 Sun
ブルー・オパール
 「ブルー・オパール」の特徴通常のオパールは、ホワイトがベースでありながら光に当てると虹色に輝く「遊色効果」が見られるのが特徴です。
オパールは、火山の溶岩の中にできる「マウンテン・オパール」と、砂岩中にできる「サンドストーン・オパール」の2つに分けることができます。
また、上述した「遊色効果」が顕著に見られるものを「プレシャス・オパール」、不透明で「遊色効果」をほとんど示さないものを「コモン・オパール」と呼びます。
ブルーオパールは遊色効果のない「コモン・オパール」に分類され、輝きはありません。
オパール一般としては、透明度が高くて発色が鮮やかなものが良質とされています。
産地は、アメリカ・メキシコ・ブラジル・ホンジュラス・オーストラリア・インドネシア・チェコ・タンザニア・ペルー等です。
石自体に僅かな水分を含んでいるため、極度の熱や乾燥によってひび割れを起こすことがあります。
石言葉苦しみの克服・幸福
「ブルーオパール」の効果美しいホワイトから放たれる虹色の輝きのように、自身の内面から美と才能を引き出すパワーがあるといわれています。
このように、潜在的な能力を引き出す力があるので、アーティスト活動やものづくりのようなクリエイティブな活動をする際に、良いインスピレーションを得るために持つと良いでしょう。
 彼女は誕生石のブルーオパールを見つめていた。その石は、彼女が生まれた10月の象徴だった。彼女はその石に何か特別な力があると信じていた。それは、彼女の夢を叶える力だった。

彼女は小説家になりたかった。子供の頃から、本を読むのが大好きだった。物語の世界に入り込み、自分の想像力を広げていった。彼女は自分もそんな物語を書きたいと思った。でも、現実はそう簡単ではなかった。彼女は学校を卒業してから、様々な仕事に就いたが、どれも長続きしなかった。彼女は時間とお金の問題で、小説を書くことができなかった。

ある日、彼女は古本屋でブルーオパールのペンダントを見つけた。それは、彼女の目に飛び込んできた。その石は、青と白と緑の色が混じり合って、光によってさまざまな表情を見せていた。彼女はその石に惹かれて、買ってしまった。それから、彼女はそのペンダントをいつも身につけるようになった。

彼女はブルーオパールのおかげで、小説を書くことができるようになると信じていた。彼女は毎日、その石に願いをかけていた。そして、少しずつではあるが、小説を書き始めた。彼女は自分の夢や経験や感情を紙に書き出していった。彼女は自分の小説に満足していた。でも、それだけでは足りなかった。彼女は自分の小説を世界に発信したかった。彼女は自分の小説を出版したかった。

彼女は勇気を出して、出版社に自分の小説を送った。でも、返事は来なかった。彼女は何度も何度も送り続けたが、結果は変わらなかった。彼女は落ち込んでしまった。彼女は自分の小説がダメだと思い始めた。彼女はブルーオパールに裏切られたと感じた。

ある晩、彼女はブルーオパールのペンダントを外して、机の上に置いた。そして、眠りについた。すると、夢の中で不思議なことが起こった。彼女は自分の小説の世界に入り込んでいた。そこでは、彼女が書いた登場人物や場面や事件が現実になっていた。彼女は驚いて、周りを見回した。すると、目の前にブルーオパールが浮かんでいるのを見つけた。

「私はあなたの夢を叶える力があると言っただろう?」

ブルーオパールが話しかけてきた。

「え?あなたが話すの?」

「もちろんだよ。私はあなたと心を通わせているんだから」

「でも、どうして私の小説が出版されないの?」

「それはあなたの小説が出版されることが、本当にあなたの夢なのかどうか、あなた自身が確信していないからだよ」

「どういうこと?」

「あなたは小説を書くことが好きだろう?」

「はい、好きです」

「では、あなたは小説を書くことで、何を伝えたいの?」

「何を伝えたいのか・・・」

彼女は考え込んだ。彼女は自分の小説に何を込めていたのだろうか。彼女は自分の小説に何を求めていたのだろうか。

「私は・・・私は自分の小説で、人々に感動してもらいたいんです。私は自分の小説で、人々に夢や希望や勇気を与えたいんです。私は自分の小説で、人々に笑顔になってもらいたいんです」

「それは素晴らしいことだよ。でも、それはあなたが出版されることでしか達成できないと思っているの?」

「そうじゃないと思います。でも、出版されることで、もっと多くの人に読んでもらえると思います」

「それは本当かもしれない。でも、出版されることが全てではないよ。あなたが書いた小説は、あなた自身にも影響を与えているんだよ。あなたが書いた小説は、あなた自身にも感動や夢や希望や勇気や笑顔を与えているんだよ。あなたが書いた小説は、あなた自身の宝物なんだよ」

「私の宝物・・・」

彼女はブルーオパールを見つめていた。その石は、彼女が生まれた10月の象徴だった。彼女はその石に何か特別な力があると信じていた。それは、彼女の夢を叶える力だった。

「ありがとう、ブルーオパール。私はあなたに感謝しています。私はあなたと一緒に、これからも小説を書き続けます」

「どういたしまして。私もあなたと一緒に、これからも夢を見続けます」

彼女はブルーオパールに微笑んだ。そして、目を覚ました。

彼女は机の上に置いてあったブルーオパールのペンダントを手に取った。そして、首にかけると、その石が暖かく光った。

彼女はパソコンを開いて、小説を書き始めた。
06/17 Mon
ドラバイト
 特徴ドラバイト(苦土電気石)は、トルマリンのうちマグネシウムを多く含むものを指します。「苦土」とは、マグネシウムのことです。
トルマリンは、熱や圧力を加えると電気が発生するという特殊な性質があるため、別名「電気石」と呼ばれることもあります。
もっとも、通常発生する電気の量はごく僅かであって、外見上特別な変化が生じるようなことはまずありませんのでご安心ください。
トルマリンには、カラーが豊富であるという特徴もあります。もっとも、ドラバイトはマグネシウムの含有量から、ほとんどが茶色です。
透明度が高いものが特に良質とされます。宝石内部にヒビのようなものが見られますが、これはドラバイト特有のものであり、状態が悪いわけではありません。むしろ天然物の証と捉えることができます。
産地は、ブラジル、アメリカ、タンザニア、ジンバブエ、ケニア、マダガスカル等です。
石言葉歓喜・忍耐・幸福
「ドラバイト」の効果心身を強くしてくれると共に、感受性や集中力を高めてくれます。また、弱ってしまった心を癒し、強化してくれる誕生石としても知られています。
ピンクドラバイトは、恋愛成就のお守りとしてもパワーを発揮します。
赤のドラバイトは、集中力を高めて、個性を伸ばすパワーがあるとされています。
また、青は心を豊かにして愛情を育む力、緑は疲れを癒し積極性を高めて運気を高める力があると言われています。
 彼女はドラバイトの指輪を見つめていた。その石は、彼女の誕生石だった。彼女は、その石には特別な力があると信じていた。ドラバイトは、夢を叶える石と言われていたからだ。彼女は、その指輪を身につけると、自分の夢に近づけると感じていた。

彼女の夢は、作家になることだった。彼女は、小説を書くのが大好きだった。彼女は、自分の想像力を自由に表現できるときが一番幸せだった。彼女は、自分の作品を世界中の人々に読んでもらいたかった。彼女は、自分の作品で人々に感動や驚きや楽しみを与えたかった。

しかし、彼女は、自分の作品に自信が持てなかった。彼女は、自分の作品がつまらないと思っていた。彼女は、自分の作品が他の作家と比べて劣っていると思っていた。彼女は、自分の作品が出版されることはないと思っていた。

そんなある日、彼女は、ドラバイトの指輪を失くしてしまった。彼女は、パニックに陥った。彼女は、その指輪がなければ夢が叶わないと思った。彼女は、必死に探したが見つからなかった。彼女は、泣き崩れた。

すると、彼女の携帯電話が鳴った。電話の相手は、出版社の編集者だった。編集者は、彼女に驚くべき知らせを伝えた。彼女が送った小説が採用されることになったというのだ。編集者は、彼女の小説に感動したと言った。編集者は、彼女の小説に期待していると言った。

彼女は信じられなかった。彼女は喜びに震えた。彼女は夢が叶ったことに感謝した。そして、彼女は気づいた。ドラバイトの指輪がなくても夢が叶うことを。ドラバイトの指輪が夢を叶える力を持っているのではなく、自分自身が夢を叶える力を持っていることを。
06/18 Tue
ゴールド
 特徴ゴールド(金)の歴史は古く、古代エジプト時代にまでさかのぼると言われ、古来より富と権力の象徴とされてきました。見かけは光沢のあるオレンジがかった黄色すなわち金色に輝きます。金属としては重く、軟らかく、可鍛性があり、熱や電気の伝導率がとても高くほとんどさびない金属です。
主な産地は、中国、アメリカ、ロシア、カナダ、アメリカ、オーストラリア西部など。
石言葉家庭の平和
「ゴールド」の効果幸運、権力、豊かさを与えてくれるとされ、持っていると幸福度が増幅するでしょう。特に金運のアップの効果が期待できるので、アクセサリーとして身につける人が多いです。
 誕生石「ゴールド」をテーマに短編小説を書く

彼は金色の指輪を見つめた。それは彼の祖母から受け継いだもので、彼女の誕生石であるゴールドが埋め込まれていた。彼はその指輪を大切にしていたが、今はそれが原因で苦しんでいた。

彼は恋人にプロポーズしようと思っていた。彼女も彼のことを愛してくれていると信じていた。しかし、彼女はゴールドが嫌いだった。彼女は自分の誕生石であるサファイアが好きで、青い宝石の指輪を欲しがっていた。

彼はどうすればいいのか悩んだ。祖母から受け継いだ指輪を捨てることはできなかった。でも、恋人に喜んでもらうこともしたかった。彼は決断を下すことができずに、時間だけが過ぎていった。

ある日、彼は恋人と一緒に散歩していた。すると、彼女は突然立ち止まって、指差した。「あれ、見て!すごくキレイな指輪だわ!」彼が見ると、そこにはゴールドとサファイアが交互に並んだ華やかな指輪が飾られていた。彼女はその指輪に夢中になって、店員に値段を聞いた。「え?それだけ?安いわね!」彼女は興奮して、彼に向かって言った。「これ、買ってくれない?私の誕生日も近いし、プレゼントにぴったりよ!」
06/19 Wed
フェナカイト
 特徴1883年、ロシアのウラル地方のエメラルド鉱山で発見されました。フェナカイトという名称は、見た目が「クォーツ」にそっくりなため、人を騙す名人であるという話から「詐欺師」を意味する名称が付けられたと言われています。
見た目がクォーツに似ているというと、色目も無色や白色のものを思いがちですが、フェナカイトには無色透明、白色以外にも、ピンク色、淡赤色、帯褐赤色のものなどがあります。中でもエネルギーが高いと言われるロシア産のものは入手困難と言われるほど、原石が枯渇状態になっています。
主な産地は、ロシア、ミャンマー、ブラジル、マダガスカルです。
石言葉不変、完全、達成
「フェナカイト」の効果フェナカイトは不安や恐怖心といったものを取り除き、目的に向かって邁進出来るよう力を貸してくれる力があります。人は、目的を達成するまでの間には様々な障害があり、時には、不安感や恐怖心に悩まされることでしょう。そんな悩みを抱える方がフェナカイトを持つと、良い効果を発揮してくれるでしょう。
 彼女は誕生石のフェナカイトを手にした。無色透明で美しい輝きが目に飛び込んできた。この石は、彼女の誕生日である6月19日の誕生石だった。彼女はネットで見つけて、一目惚れして注文したのだ。フェナカイトはとても希少な石で、高いヒーリング効果があると言われていた。彼女は最近、仕事や人間関係に悩んでいた。この石が少しでも癒しになってくれればと思った。

彼女はフェナカイトを首にかけた。すると、不思議な感覚が体中に広がった。まるで石が彼女の心に触れているようだった。彼女は驚いて石を見つめた。すると、石から声が聞こえてきた。

「こんにちは。私はフェナカイトと言います。あなたの魂に呼ばれてやってきました」

「えっ?あなた、話せるの?」

「私は地球上で最も高い波動を持つ石です。あなたの魂と対話することができます」

「すごい・・・でも、どうして私の魂に呼ばれたの?」

「あなたは今、自分の本当の道を見失っています。私はあなたに成功への道しるべを示すことができます」

「成功への道しるべ?」

「はい。あなたは今まで自分の才能や可能性を隠して生きてきました。でも、それでは本当に幸せになれません。あなたはもっと自分を信じて、自分らしく生きるべきです」

「自分らしく生きる・・・」

「私はあなたの魂の声を聞くことができます。あなたは本当は何がしたいのですか?」

彼女は考えた。本当は何がしたいのだろうか?仕事や人間関係に振り回されて、自分の夢や希望を忘れていたような気がした。

「私は・・・私は・・・」

彼女は思い出した。子供の頃から好きだったこと。書くことだった。物語や詩を書くことだった。

「私は書きたい!物語や詩を書いて人に読んでもらいたい!」

彼女は思わず叫んだ。すると、フェナカイトが優しく微笑んだ。

「それがあなたの本当の願いですね。では、その願いを叶えましょう」

「どうやって?」

「私はあなたにインスピレーションを与えます。あなたが書きたいテーマやキャラクター、ストーリーを教えてください」

「本当に?じゃあ・・・誕生石「フェナカイト」をテーマに短編小説を書きたい!」

「それは素敵なテーマですね。では、始めましょうか」

フェナカイトは彼女の心にイメージを送り始めた。彼女はそのイメージを言葉にしてパソコンに打ち込んだ。すると、驚くほどスムーズに物語が進んでいった。彼女は自分の書いた物語に夢中になった。フェナカイトは彼女の魂に触れて、彼女の才能を引き出してくれたのだった。
06/20 Thu
グリーン・フローライト
 「グリーン・フローライト」の特徴透明やピンク、水色、青、紫色等、カラーバリエーションが多いことでも有名な石です。 その名の通り、緑色のものを「グリーンフローライト」といいます。
フローライトには、紫外線を当てることで発光するという特徴があります。このことから、日本では、「蛍石」と呼ばれることもあります。
また、石の中でも硬度が低く、傷つきやすくてもろいという性質も持っています。管理する際には、強い衝撃を加えないように注意が必要です。 市販の商品の中には、耐久性を上げるためにコーティングやカバー等がされていることもあります。
さらに、加熱すると溶けるという性質もあります。そのような性質から、ラテン語で「流れる」を意味する「fluere」という言葉が、「フローライト」の語源であると考えられています。
フローライトは、古代ローマ時代から人々の生活の中で利用されてきました。特に、フローライトで作ったカップでお酒を飲むと酔わないという迷信が広まったことから、フローライト製のカップが大流行したとも伝えられています。
主な産地は、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、チェコ、スイス、ポーランド等です。
石言葉希望
「グリーン・フローライト」の効果フローライトは、精神と肉体の浄化し、健康運を高める効果があるといわれています。さらに、集中力、思考力、活力を高めて、希望をもたらすともいわれています。
 誕生石「グリーン・フローライト」をテーマに短編小説を書く

彼女はグリーン・フローライトのネックレスを手に取った。それは彼からのプレゼントだった。彼は彼女の誕生日に、この石が持つという平和と調和の力を願って贈ってくれたのだ。彼女はその優しい気持ちに感動したが、同時に不安も感じた。彼との関係は本当に平和で調和しているのだろうか?彼女は自分の心に正直になろうとした。

彼女は彼と出会ったとき、すぐに惹かれた。彼は明るくて面白くて、何事にも情熱的だった。彼女は彼のそばにいると楽しくて幸せだった。しかし、次第に彼の性格にも裏面があることに気づいた。彼は自分の意見を強く主張し、相手の考えを尊重しないことが多かった。彼女は彼と意見が合わないとき、口論になることを恐れて、自分の気持ちを抑え込んだ。彼女は彼を愛していたが、自分を愛してくれているのか疑問に思った。

彼女はグリーン・フローライトのネックレスを首にかけた。それは美しく輝いていた。彼女は鏡に映った自分の姿を見て、ふと思った。この石は本当に平和と調和の力を持っているのだろうか?それとも、それはただの願望なのだろうか?彼女は自分の心に答えを求めた。
06/21 Fri
サーペンテイン
 特徴ヒスイと類似する緑色のボディカラーで、その内部に黒色のインクルージョンを持つ石です。
サーペンテインはラテン語で「serpentinus」、すなわち「蛇の石」を表す語が名前の由来となっています。これはサーペンティンの外観が緑色で、つるつるしたうろこのように見えることが理由になります。
主な産地は、ニューカレドニア、カナダのケベック州、アメリカ、アフガニスタン、イギリス、ギリシア、中国、フランス、韓国、オーストリア、インド、ミャンマー、ニュージーランド、ノルウェー、イタリアなど。
石言葉保護
「サーペンテイン」の効果内に秘めた情熱や、思いをストレートに出す力をバックアップしてくれます。シャイで自分の気持を表現することが苦手な人におすすめの石です。
 「グリーン・フローライトサーペンテイン」という名前の誕生石を持つ人は、とても幸運だと言われている。この石は、自然の力と調和し、持ち主の心身のバランスを整えるという特別な力を持っているからだ。その力は、石の色にも現れている。深い緑色と白色が交じり合った模様は、森の中に咲く花や葉のように見える。この石は、自然と一体になりたい人や、自分の内面に向き合いたい人にぴったりだ。

そんな石を身につけていたのは、ある女性作家だった。彼女は、自分の作品に満足できず、常に苦しみながら書いていた。彼女は、自分の感情や思考を言葉にすることができないと感じていた。彼女は、自分の作品が読者に伝わらないと思っていた。彼女は、自分の作品が自分を表現できていないと思っていた。

ある日、彼女は友人から誕生日プレゼントとして「グリーン・フローライトサーペンテイン」のネックレスをもらった。友人は、彼女に「この石は、あなたの心の声を引き出してくれるかもしれない」と言った。彼女は、友人の言葉を半信半疑で受け取り、ネックレスを首にかけた。

すると、不思議なことが起こった。彼女は、自分の心に溢れていた言葉が次々と紙に書き出されていくのを感じた。彼女は、自分の感情や思考が鮮やかに言葉になっていくのを見た。彼女は、自分の作品が読者に届くようになっていくのを知った。彼女は、自分の作品が自分を表現できていることに気づいた。

「グリーン・フローライトサーペンテイン」は、彼女に自然の力と調和することを教えてくれた。彼女は、自然と一体になり、自分の内面に向き合うことができるようになった。彼女は、自分の誕生石に感謝しながら、幸せに書き続けた。
06/22 Sat
サンストーン
 「サンストーン」の特徴ムーンストーンと同じフェルドスパー(長石)の一種。混入物が光を反射してキラキラと輝く、アベンチュリン効果を現すことからアべンチュリン・フェルドスパーとも呼ばれています。
サンストーンには、赤鉄鉱や針鉄鉱、銅などにより紅色やオレンジ色、黄色や褐色のものが多くみられます。古代から太陽のパワーを引き出す石「太陽の象徴」として崇められており、宗教的儀式には欠かせないものだったようです。
主な産地は、インド、ノルウェー、カナダ、アメリカ、ロシアなど。
石言葉きらめき
「サンストーン」の効果人間的な成長、特に眠っている才能を目覚めさせてくれます。また、迷いを断ち、進むべき道を教えてくれる石とも言われ、昔から現代に至るまで多くの人に愛されています。
彼女は誕生石のサンストーンを見つめていた。その石は彼女の父親からもらったもので、彼女の誕生日に合わせて選んだと言っていた。サンストーンは太陽の光を反射して、まるで火が灯っているかのように輝く。彼女はその石に自分の夢や希望を託していた。彼女は作家になりたかった。物語を紡ぎ出すことが彼女の情熱だった。でも、現実は厳しかった。彼女はなかなか出版社から採用されず、自信を失いかけていた。父親も病気で入院していて、母親は一人で家計を支えていた。彼女は自分の夢を追うことに罪悪感を感じていた。

ある日、彼女は父親の見舞いに行った。父親はベッドで弱々しく微笑んだ。「どうだい、作品は進んでるか?」彼女はうつむいて答えた。「まだです。なかなか思うように書けません」父親は優しく言った。「焦らなくていいんだよ。君には才能がある。そのうち必ず認められるから」彼女は涙がこぼれそうになった。「でも、お父さん、お母さん、私のせいで苦労させてるじゃないですか。私、もっと役に立ちたいです」父親は手を握って言った。「君が幸せであれば、それで十分だ。君の夢を応援してるよ。だから、諦めないでね」彼女は父親の手を強く握り返した。「ありがとう、お父さん。頑張ります」

帰り道、彼女はサンストーンを見つめた。その石は夕日に照らされて、まるで父親の声が聞こえてくるかのように温かく輝いていた。彼女は心に決めた。自分の夢を諦めないで、物語を書き続けること。それが父親への最高のプレゼントだと。
06/23 Sun
ルビー・イン・ゾイサイト
 「ルビー・イン・ゾイサイト」の特徴ルビーインゾイサイトとは、モスグリーン地の「ゾイサイト」の中にルビーの結晶の点在を見せる石です。産地タンザニア・マサイ族の言葉“縁”を意味するアニョライトの別名を持ちます。 主な産地は、ブラジル、マダガスカル、タンザニアです。
石言葉ひかえめな愛の表現
「ルビー・イン・ゾイサイト」の効果心から愛する人と一緒にいるために出来る事は何か、最優先すべきことは何なのかを判断したい時に手助けしてくれます。昔から恋愛面においては、行動力も高める力があるとされ、恋愛成就のお守りに良いとされています。
また、仕事においても積極的に行動ができるようになるといわれることから、引っ込み思案な方、行動力が伴わないという方が持つと良い効果が期待できるでしょう。
 彼女は誕生石のルビー・イン・ゾイサイトを見つめていた。その石は、彼女の祖母から受け継いだもので、彼女の誕生日には必ず身につけていた。その石は、緑色のゾイサイトに赤いルビーがまるで血のように染み込んでいる。彼女はその石に魅了されていたが、同時に恐れも感じていた。なぜなら、その石は彼女の運命を変える力を持っていると言われていたからだ。

彼女は、その石を使って自分の願いを叶えることができると信じていた。しかし、その代償は大きかった。その石は、願いを叶えるたびに持ち主の寿命を削っていくという。彼女の祖母も、その石のせいで若くして亡くなったという。彼女は、祖母が何を願ったのか知らなかったが、それが幸せなことだったと願っていた。

彼女は、自分もその石に願いを託すべきか迷っていた。彼女には、叶えたい願いがあった。それは、彼と結ばれることだった。彼は、彼女の幼なじみで、ずっと好きだった人だった。しかし、彼は別の人と付き合っていて、彼女の気持ちに気づいてくれなかった。彼女は、彼に自分の想いを伝える勇気もなく、ただ見守っているしかなかった。

彼女は、その石が本当に願いを叶えてくれるのなら、自分の命を差し出しても構わないと思った。彼と一緒になれるなら、それで十分だった。彼女は、その石を手に取り、胸に抱きしめた。そして、心の中で願った。「私の願いを叶えてください。私と彼を結びつけてください」

すると、その石は赤く光り始めた。そして、彼女の体から暖かさが奪われていくのを感じた。彼女は驚いて目を開けたが、すでに遅かった。その石は、彼女の命と引き換えに願いを叶えようとしていた。しかし、その願いは叶わなかった。なぜなら、その時すでに彼は事故で亡くなっていたからだ。
06/24 Mon
オパール
 特徴ホワイトがベースでありながら光に当てると虹色に輝く「遊色効果」が見られるのが特徴です。
オパールは、火山の溶岩の中にできる「マウンテン・オパール」と、砂岩中にできる「サンドストーン・オパール」の2つに分けることができます。
また、上述した「遊色効果」が顕著に見られるものを「プレシャス・オパール」、不透明で「遊色効果」をほとんど示さないものを「コモン・オパール」と呼びます。
オパールは、透明度が高くて発色が鮮やかなものが良質とされています。
産地は、アメリカ・メキシコ・ブラジル・ホンジュラス・オーストラリア・インドネシア・チェコ・タンザニア・ペルー等です。
石自体に僅かな水分を含んでいるため、極度の熱や乾燥によってひび割れを起こすことがあります。
石言葉苦しみの克服・幸福
「オパール」の効果美しいホワイトから放たれる虹色の輝きのように、自身の内面から美と才能を引き出すパワーがあるといわれています。
このように、潜在的な能力を引き出す力があるので、アーティスト活動やものづくりのようなクリエイティブな活動をする際に、良いインスピレーションを得るために持つと良いでしょう。
 彼女はオパールが大好きだった。その色とりどりの輝きに魅了されて、いつも指輪やネックレスを身につけていた。彼女はオパールが幸運を呼ぶと信じていた。彼女の誕生石でもあったからだ。

彼は彼女のオパールのコレクションに興味がなかった。彼はオパールが不安定で繊細な石だと思っていた。彼はオパールが水分を失うとひび割れると知っていた。彼はオパールが彼女の心を映すように変化すると感じていた。

ある日、彼は彼女に別れを告げた。彼はもう彼女を愛していないと言った。彼は別の女性と一緒になりたいと言った。彼は彼女の涙を見ながら、冷たく去っていった。

彼女は悲しみにくれた。彼女はオパールにすがった。彼女はオパールに助けを求めた。彼女はオパールに復讐を願った。

その夜、彼女の部屋に火事が起きた。原因は不明だった。消防士が駆けつけたときには、すべてが灰になっていた。彼女の遺体も見つからなかった。

だが、火事の中から、一つだけ無傷で残っていたものがあった。それは、彼女の誕生石であるオパールだった。
06/25 Tue
マラカイト
 特徴光沢のある濃緑色に濃淡の縞目模様が特徴の石です。アズライト(藍銅鉱)やクリソコーラ(珪孔雀石)とともに産出され、多くは塊状で見つかります。模様が孔雀の羽に似ていることから和名は、孔雀石と名付けられました。
古代エジプトでは、粉末にしたものがアイシャドーとして使われ、クレオパトラも愛用していたと言われています。主な産地は、ザイール、ナミビア、アメリカ、メキシコ、ザンビア、オーストラリア、ロシアなどです。
石言葉浄化、危険を伴う愛情
「マラカイト」の効果洞察力を高め、邪気を跳ね返す力があるので、相手の心を見抜いたり、石の持ち主に危険を感知させたりすることで、災いを遠ざける効果があります。また、高ぶった感情を鎮め、穏やかな気持にしてくれる力もあります。
 誕生石「マラカイト」をテーマに短編小説を書く

彼女はマラカイトのネックレスを手に取った。それは彼からの贈り物だった。彼は彼女の誕生日に、この緑色の石を見つけて、彼女にぴったりだと思って買ってくれたと言った。彼女はその言葉に感動した。マラカイトは変化や成長の象徴だと聞いたことがあった。彼女は彼と一緒に変わっていきたいと思った。

しかし、その変化は想像していたものと違っていた。彼は仕事に忙しくなり、彼女にかまってくれなくなった。彼女は寂しくて不安になった。マラカイトのネックレスを見るたびに、彼の気持ちが離れていっているのではないかと思った。マラカイトは心を読む力があるとも言われていた。彼女はネックレスに耳を当てて、彼の声が聞こえないか試した。しかし、何も聞こえなかった。

ある日、彼女は彼の部屋に行った。彼は出張で留守だった。彼女は彼のものを見て、彼の匂いを嗅いで、彼の存在を感じようとした。すると、机の上に置かれた封筒に目が留まった。それは彼女宛ての手紙だった。彼女は封を切って中を見た。そこには別れを告げる言葉が書かれていた。

「ごめんなさい。君とはもううまくいかないと思う。君は素敵な人だけど、僕には合わないんだ。僕はもっと自由に生きたいんだ。君に束縛されるのは嫌だ。だから、これでお別れだ。君の誕生日に買ったマラカイトのネックレスも返してくれ。僕はそれを売って旅行に行くつもりだ」

彼女は信じられなかった。涙があふれてきた。彼女は手紙を握りしめて、マラカイトのネックレスを引きちぎった。それは粉々に砕け散った。緑色の破片が床に散らばった。彼女はその中に顔を埋めて泣いた。

マラカイトは変化や成長の象徴だった。でも、その変化や成長は必ずしも幸せなものではなかった。
06/26 Wed
スペサルティン・ガーネット
 「スペサルティン・ガーネット」の特徴「ガーネット」とは、似たような構造を持つ14種類の鉱物を総称する、いわば”グループ名”のようなものです。したがって、その成分の比率等によって、様々な色のガーネットが存在します。
一般的には、暗い赤色、褐色や黒色を帯びた赤色、紫色のものが主流です。
スペサルティン・ガーネットは、オレンジ色のガーネットを指します。マンガンとアルミニウムが主成分で、更に鉄の含有量が多くなるとオレンジ色になるとされています。
ガーネットは果物の「ざくろ」に似ていることから、日本では「ざくろ石」と呼ばれることもあります。
インド・ブラジル・スリランカ・アフガニスタン・タンザニア・マダガスカル・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ハンガリー・日本等から産出される石です。
ガーネットは、「信頼と愛情の石」とも言われています。古くから、友人や恋人が再会のためのお守りとして、ガーネットをプレゼントしたり交換したりして、大切に持たれていたとされています。
石言葉秘めた情熱、貞操、友情、真実、忠実、勝利、優雅、権力、真実の愛
「スペサルティン・ガーネット」の効果ネガティブな感情や思考を消滅させ、自信や安心感等、前向きな気持ちを与える効果があるといわれています。古い時代には魔除けのためにも使われました。
また、健康や安全、愛情や忠実性を守り、繋がりを強める効果もあるといわれていることから、旅行や遠距離恋愛のお守りとしてもパワーを発揮します。
 彼女は誕生石のスペサルティン・ガーネットを見つめていた。その深い赤色は、彼女の心に何かを呼び起こした。彼女はその石を手に取り、指輪にはめた。それは彼からの贈り物だった。彼は彼女の誕生日に、この石を探し出してくれたと言った。彼女は感動して、彼に抱きついた。彼は笑って、彼女の髪を撫でた。

「この石は、愛と情熱の象徴なんだって。君にぴったりだよ」

彼はそう言って、彼女の唇にキスした。彼女は幸せに満ちあふれていた。彼と一緒なら、何も怖くなかった。彼は彼女の全てを受け入れてくれた。彼女の過去も、現在も、未来も。

しかし、その幸せは長くは続かなかった。ある日、彼が事故に遭ってしまった。彼女は病院に駆けつけたが、もう遅かった。彼は息を引き取っていた。彼女は泣き崩れた。彼の手には、まだ指輪がはまっていた。彼女はそれを外して、自分の指にはめた。それが最後の記念だった。

それから数年が経った。彼女はひとりで暮らしていた。仕事も友達もなかった。彼女にとって、唯一の支えは指輪だった。それを見ると、彼の顔が浮かんできた。彼の声が聞こえてきた。彼の温もりが感じられた。

ある日、彼女は街で偶然、彼にそっくりな男性に出会った。彼女は驚いて、声をかけた。

「あなたは・・・」

男性は振り返って、微笑んだ。

「こんにちは。初めまして」

彼女は呆然とした。その男性は、彼と同じ名前だった。
06/27 Thu
トルマリン
 特徴トルマリンは、熱や圧力を加えると電気が発生するという特殊な性質があるため、別名「電気石」と呼ばれることもあります。 もっとも、通常発生する電気の量はごく僅かであって、外見上特別な変化が生じるようなことはまずありませんのでご安心ください。
ピンクや緑、赤、青等、カラーが豊富であるという特徴もあります。
透明度が高いものが特に良質とされます。宝石内部にヒビのようなものが見られますが、これはトルマリン特有のものであり、状態が悪いわけではありません。むしろ天然物の証と捉えることができます。
産地は、ブラジル、アメリカ、タンザニア、ジンバブエ、ケニア、マダガスカル等です。
石言葉歓喜・忍耐・幸福
「トルマリン」の効果心身を強くしてくれると共に、感受性や集中力を高めてくれます。また、弱ってしまった心を癒し、強化してくれる誕生石としても知られています。
ピンクトルマリンは、恋愛成就のお守りとしてもパワーを発揮します。
赤のトルマリンは、集中力を高めて、個性を伸ばすパワーがあるとされています。
また、青は心を豊かにして愛情を育む力、緑は疲れを癒し積極性を高めて運気を高める力があると言われています。
 彼女は誕生石のトルマリンを持っていた。それは彼女の祖母から受け継いだもので、深い緑色とピンク色のグラデーションが美しい指輪だった。彼女はその指輪を大切にしていたが、ある日、学校で紛失してしまった。彼女は必死に探したが、見つからなかった。彼女は悲しくて泣いた。彼女の友達は彼女をなぐさめようとしたが、彼女は気分が晴れなかった。

その夜、彼女は夢を見た。夢の中で、彼女は祖母に会った。祖母は笑顔で彼女に話しかけた。「大丈夫よ、あの指輪は君のものじゃないから。あれはトルマリンという石なの。トルマリンは色が変わる石なのよ。気分や温度によって色が変わるの。だから、あれは君の心を映す石なの。君が悲しいときは緑色になり、嬉しいときはピンク色になるの。でも、あれは君だけのものではないの。あれは誰かに必要とされる人に渡る石なの。君が紛失したとき、あれは誰かに必要とされる人に出会ったのよ。だから、悲しまないで。あれは君に幸せを運んでくれる石だから、また君に戻ってくるかもしれないわ。それまで、君は自分自身を大切にしなさい。君は素敵な人間だから、きっと幸せになれるわ」

彼女は夢から覚めた。彼女は祖母の言葉を思い出した。彼女は少しずつ気持ちが楽になった。彼女は指輪を失くしたことを受け入れた。彼女は指輪が誰かに幸せを運んでくれることを願った。そして、彼女は自分自身を大切にすることを決めた。
06/28 Fri
ブルージルコン
 「ブルージルコン」の特徴ジルコンは、高価なダイヤモンドの代用品として使用されてきた石としても有名です。
カラーは、無色のものから、赤・青・黄・オレンジまで、バリエーション豊富です。純度の高いものが透明で、不純物の種類や量によって様々なカラーが存在しています。
ジルコンのうち、青色のものを、「ブルージルコン」といいます。
先に述べた通り、透明のジルコンはダイヤモンドの代用品として使用されることがあります。しかし、ジルコンは高い屈折率をもち、下に透けるものが二重に見えることから、簡単にダイヤモンドと見分けることができます。
主な産地は、オーストラリア、ミャンマー、タイ、インド、スリランカ、ベトナム、ブラジル等です。一般的には、インドやスリランカで採掘されたものが良質であるといわれています。
石言葉やすらかな時間
「ブルージルコン」の効果ジルコンは、身につけることで知恵、名誉、富をもたらし、その光沢がなくなると持ち主に危険が迫ると信じられてきました。このように、知恵や成功をもたらす効果があるといわれています。
また、悲しみを取払ってやすらかな心を取り戻してくれる効果、いわれのない嫌疑を晴らす効果、潜在的な美しさや優しさを引き出してくれる効果等があるとされています。
  誕生石 ブルー・ジルコン
2023年9月25日、北海道札幌市。
今日は、9月25日。秋の誕生石であるブルージルコンの日だ。
私は、札幌の宝石店に勤める、新人販売員の佐藤亜美。今日の店頭には、ブルージルコンのネックレスが飾られていた。
そのネックレスは、柔らかなブルーの輝きが美しく、見る者を惹きつける。
私は、そのネックレスを眺めながら、ふと、あることを思い出した。
それは、私がまだ幼い頃に、祖母からもらったブルージルコンのペンダントのこと。
祖母は、いつも私に優しくしてくれた。そして、いつも私に「大切な人を守りなさい」と教えてくれた。
そのペンダントは、祖母の想いが詰まった宝物だ。
私は、そのペンダントを胸に抱きしめながら、こう思った。
「いつか、私も誰かを大切にできるような大人になりたい」
私は、店頭に飾られたブルージルコンのネックレスを、大切に見つめた。
翌日
今日も、店頭にはブルージルコンのネックレスが飾られていた。
私は、そのネックレスを眺めながら、ふと、ある女性の姿を思い出した。
それは、昨日、店に訪れた女性の姿だ。
その女性は、ブルージルコンのネックレスをじっと見つめていた。そして、最後には、そのネックレスを手に取った。
私は、その女性が、何かを大切に守りたいと思っているように感じた。
私は、その女性に声をかけた。
「そのネックレスは、お気に召しましたか?」
女性は、私に微笑みながら言った。
「はい、とても気に入りました。大切な人へのプレゼントにしようと思っています」
私は、女性の笑顔を見て、嬉しくなった。
私は、その女性に、祖母からもらったブルージルコンのペンダントのことを話した。
そして、こう言った。
「このネックレスは、大切な人を守る力があると思います」
女性は、私の話を聞いて、真剣な表情になった。そして、こう言った。
「ありがとうございます。その言葉を、大切にしたいと思います」
女性は、ブルージルコンのネックレスを購入し、店を後にした。
私は、女性の背中を見送りながら、こう思った。
「私も、いつか誰かを大切に守れるような大人になりたい」
私は、その女性の笑顔を、いつまでも忘れないだろう。
数年後
私は、宝石店の店長になっていた。
私は、いつも、店頭に飾られたブルージルコンのネックレスを眺める。
そして、そのネックレスを眺めながら、こう思う。
「大切な人を守る力がある」
私は、その力を信じている。
そして、私は、その力を、いつまでも大切にしていきたい。
06/29 Sat
ジャスパー
 特徴ジャスパーは、カルセドニーの一種で、不純物が一定の割合以上入ったために不透明になった石のことをいいます。混入した成分により、様々な色や模様がありますが、白い目玉のような模様のあるものや縞模様のあるものが特に有名です。
古くから太陽のエネルギーと共鳴して、大きな力を得ることができると崇められてきたジャスパー。そのため中世ヨーロッパでは、出産のときにこの石をお腹の上に置いておくと出産が楽になるとして安産のシンボルともされていたそうです。
主な産地は、南アフリカ、ドイツ、インド、ベネズエラ、アメリカ、ロシア、エジプトなどです。
石言葉自己制御、疲労回復
「ジャスパー」の効果行動力と勇気を与え、この石を持つ人を正しい方向に導いてくれます。また、精神的な安心感、安定感をもたらしてくれるので、ネガティブな気持ちになっている人が持つと、良い効果が期待できるでしょう。
 彼は誕生石のジャスパーを見つめた。その赤みがかった茶色の石は、彼の祖父から受け継いだものだった。祖父は、この石が幸運を呼び込むと言っていた。彼はそれを信じていた。だから、今日はこの石を持って、彼女にプロポーズしようと決めたのだ。

彼はレストランに着いた。彼女はすでに席についていた。彼は笑顔で近づき、キスをした。彼女は美しかった。彼は幸せを感じた。彼は席に着き、メニューを開いた。彼は何を注文しようかと考えていたが、心の中では別のことを考えていた。彼はどうやってプロポーズしようかと悩んでいた。

食事が終わり、デザートが運ばれてきた。彼はチャンスだと思った。彼は彼女の手を取り、目を見つめた。「君に言いたいことがあるんだ」と彼は言った。「私も」と彼女は言った。「先に言って」と彼は言った。「私、妊娠したの」と彼女は言った。

彼は驚いた。嬉しい驚きだった。彼は涙が出そうになった。「本当か?それは素晴らしいニュースだ」と彼は言った。「私も嬉しいよ」と彼女は言った。「でも、それだけじゃないの」と彼女は言った。「どういうことだ?」と彼は言った。「実は、私、あなたの双子の兄弟とも付き合ってるの」と彼女は言った。

彼は信じられなかった。悲しい信じられなさだった。彼は怒りがこみ上げてきた。「何てことをするんだ!」と彼は叫んだ。「ごめんなさい」と彼女は言った。「でも、私、二人とも愛してるの」と彼女は言った。「どういうつもりだ!」と彼は言った。「私、二人の子供を産みたいの」と彼女は言った。

彼は気が狂いそうになった。恐ろしい気が狂いそうさだった。彼はポケットからジャスパーを取り出した。その石が血のように赤く光っているように見えた。彼はそれを握りしめ、投げつけた。「これで幸せになれ!」と彼は言った。
06/30 Sun
ウレキサイト
 「ウレキサイト」の特徴ウレキサイトはナトリウムとカルシウムのホウ酸塩鉱物で、乾燥地域の干上がった塩湖などから産出します。
ウレキサイトを文字や絵が描かれた紙などの上に置くと、反対側の研磨面にその文字や絵がまるで石の表面に書かれているかのように浮き出したように見えます。昔のブラウン管に絵や文字が映し出されたような感じに似ていることから、和名を「テレビ石」と言います。
色は、カラーレス、ホワイト、グレーなどがあります。主な産地は、アメリカ、ペルー、トルコ、アメリカ、チリ、ロシア、アルゼンチン、カナダなどです。
石言葉心眼
「ウレキサイト」の効果物事の内側・本質を見つめることができるようになります。そのため、真実がわかるようになり、問題の原因を追求して解決するよう導いてくれる力があると言われています。
また、周りの状況を的確に判断できるようにサポートしてくれるため、スムーズな人間関係を築くのに良い石です。
 彼女は誕生石のウレキサイトを手にした。その石は、彼女の誕生日である2月29日にしか採れないという珍しいものだった。彼女はその石を見つめながら、自分の人生を振り返った。彼女は4年に一度しか誕生日を祝えないということで、幼い頃から周りの子供たちにからかわれてきた。彼女は自分が特別だと思うことができなかった。彼女は自分が不幸だと思っていた。

しかし、ウレキサイトを見ていると、彼女は気づいた。自分の誕生日は、他の人とは違うということではなく、他の人と同じだということだった。彼女は4年に一度しか誕生日を祝えないのではなく、4年に一度だけ特別な誕生日を祝えるのだった。ウレキサイトは、その特別さを象徴する石だった。彼女はその石を大切にしようと思った。彼女は自分が幸せだと思った。